マンガでわかる「すぐやる人」と「やれない人」の習慣 著者:塚本亮

【本の簡単な紹介】

 本書は、「すぐやる人」の持っている習慣や大事にしているマインドセット(意識)について学ぶことができる1冊になっています。マンガ形式で、面白い・分かりやすい・どんどん読める本です。

【本に出会ったきっかけ】

 私自身、怠け癖がある人間で「先延ばし」をしてしまうことがあります。ですが、そんな自分でも「すぐやる人」になりたいという思いは強くあります。そこで、出会った1冊が本書でした。

【こんな人におすすめ】

 「すぐやる人」になりたい人、「先延ばし」を辞めたい人、すぐやる習慣やマインドセットを知りたい人。

 

《ここからは、本書で私なりに大事だなと感じた部分を引用しながら紹介します》

  • 「すぐやる人」は、すぐやることでモチベーション(やる気)を高める

 すぐやる人は、すぐやることでモチベーションを高めます。では、なぜ〝すぐやる〟がモチベーションを高めることになるのでしょうか?

 実は、『ツァイガルニック効果』というのが関係してます。これは、〝人間は途中でやめた物事や達成していない物事に対して、強い記憶や印象を持つ〟というものです。

 例えば、片付けや皿洗いをしている途中で、宅配便が届き、その対応をしたとします。すると、人は『片付けや皿洗いがまだ終わっていない』という記憶や印象が強く働き、なんだかモヤモヤとして、このモヤモヤを無くすために、片付けや皿洗いに自然と取り組むことができるという感じです。これが『ツァイガルニック効果』が働いた例です。

  • はっきりとした未来像(どういう自分でいたいか)が、目標を明確にして、行動にも主体性を持たせることに繋がる。

 「すぐやる人」は、はっきりとした未来像(どういう自分でいたいか)を持っています。未来像が具体的にイメージ・説明できる状態だと、目標を明確に立てることが出来ます。そして、目標が明確であるならば、人というのは迷うことなく行動できます。迷いなく行動できるということは、主体的に行動していることと何ら遜色ない行動です。その行動の積み重ねが、自己成長に繋がるのです。

☆夢や目標がない人に意識してほしいこと

 自分にとっての本当の夢や目標を持つことは自己成長に関わる、とても大切なことです。しかし、今の世の中、たくさんの職種、価値観が存在し、その中から自分にとっての本当の夢や目標を持つということは簡単ではありませんし、どうしたらいいか分からないという方も多いと思います。かく言う私もその1人です。ですが、本書にはその方法が紹介してあります。

『本当の目標や夢を見つけるためには、行動するしかない。目標や夢が見つからないのは、ただ行動が足りていないだけ。』

つまり、行動を起こしてこそ、夢や目標が生まれると言うことです。

有名な哲学者であるジャック・ルソーもこう言っています。

『生きるとは、呼吸することではない。行動することだ。』

〝行動する〟を肝に銘じ、日々を共に精進していましょう。

  • 「すぐやる人」は、言葉の力を最大限活用する

 皆さんは、「すぐやる人」から出てくる言葉を想像した時、どんな言葉を思い浮かべますか?恐らく、『やります!』『任せてください』『いいですね!』『はい!』のような肯定的な言葉を思い浮かべたかと思います。上述した言葉は、どれも肯定的な言葉です。肯定的というのは『前向きな・ポジティブな』という意味です。

 つまり何が言いたいかというと、「すぐやる人」は肯定的な言葉を使って自分の力を最大限まで高める方法を使っているのです。成功者の多くは、ほとんど前向きな人が多いです。では、なぜ前向きなのか?それは、肯定的な言葉を使っているからなのです。成功者は、あえて肯定的な言葉を使って、自分がやる・行動せざるを得ない状況を作り出すことで、日々前に進み続けている仕組みを作っているのです。

 以上が、私が本書で特に大事だなと感じた事です。他にも、「すぐやる人」の習慣やマインドセットが紹介されていて、どれも納得のいくものでした。是非、機会があれば本書を一度手に取ってみてはどうでしょうか。

 ここまで、読んで頂きありがとうございました。また次回もお楽しみにお待ちください。