【旅行ブログ】日本一の本棚&関東旅行(4泊5日)

 私、tairaは先日、日本一の本棚と様々な景色、神社での御朱印集めの一人旅(4泊5日)にいってきました。

 今回は、その思い出をブログとして残していきたいと思います。

 

【1日目】

18:00)『羽田空港』に到着✈️

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19:00)『大門』を通り、『東京タワー』🗼へ。東京の夜景🌉を堪能しながら東京タワーの歴史に想いを馳せました。タワー大神宮の御朱印📝も可愛かったです。

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21:30)六本木に移動して、『カプセル&ホテル[サウナ付き]』🧖に宿泊。サウナ付きで、他の宿泊客も多かったですが、とても静かで早めに就寝できました。

 

【2日目】

7:00)起床と身支度。そして、今日の旅行先のピックアップと計画✍️を立てました。

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8:00)『六本木周辺(六本木ヒルズ、けやき坂、tv朝日、毛利庭園)』を散策。『蔦屋六本木店』も見てきました📚蔦屋ってこんなオシャレなんだと感動しました。代官山の蔦屋には、次回の旅で行こうと思います。

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9:00)本に出逢うための本屋『文喫』へ📚。入場料1100円[午前中のみ]を払い、しっかりと本と触れ合ってきました。また、今はヨルシカとのコラボでヨルシカの左右盲の紙製コースターを貰いました。ドリンクは無料で飲み放題だし、本は読み放題、店内はすごくオシャレで作業や読書するには、うってつけな場所。私も読書に没頭してきました。

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11:15)渋谷の表参道の近くにある『Blue Note』🎼を一目見にいきました。外装だけでも、ジャジーでしたね♪今度来たときは、入場してジャズに酔いしれたいです。

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11:25)『根津美術館』🕋を見学。建物の入り口までの作りがとてもオシャレでした。中には、庭園と朝鮮から渡ってきた土器や青銅器が展示されていました。思いつきで入りましたが、結構良かったです。

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12:30)『明治神宮』に参拝⛩️。本殿までの10分程歩きました。木々も素晴らしくて、歩くのも楽しかったです。

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14:15)『東京駅』🚉を見学。こんな駅なら移動も少し楽しみになりそうです

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15:00)『東洋文庫』📚を見学。日本一の本棚を見て、私もこんな本棚を一生かけて作りたいと思いました。

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15:30)『六義園』🌳を散策。東京って意外と、こんなにも自然があるんだなと感動しました。そして、ここでハプニング!PASMOを落としてしまったようで、園内を2周しましたが、見つからず😭受付にも届いていないとのこと。悔しい。悲しい。

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16:30)駅内でPASMOを作ろうとしたら、今は半導体不足でカードの発行はしていないと知りました。大切な人から借りていたカードだっただけに悔しいです( ;  ; )無くしてしまったと連絡したら、優しいお返事で心癒されました。ありがとう。

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18:00)『manga art hotel』📚に宿泊。夜は神田を散策&焼肉を食べて過ごしました。他の宿泊客は、ほとんど海外の人でした。その一人が納豆を2個持っていて、話をすると苦手とのこと。何故か断ったんですが、一つ貰う羽目になりました。笑

 

 

【3日目】

8:00)チェックアウトを済ませ、移動。

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10:00)『埼玉の川越駅』🚉に到着。駅内のスタバで朝食を済ませました。

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11:00)近くでレンタカー🚗を借り、『川越氷川神社』に参拝。埼玉でも無事に旅行できようにお祈りしました⛩️

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12:00)『時の鐘』🕰️周辺を散策。可愛いコースターを買うと、お釣りに見たことのない500円玉が。驚いて、「これって埼玉限定の500円ですか?」と聞くと、平成20年限定の500円でした。店員さんもびっくりしていて、500円を取り替えて欲しい店員と、どうしても欲しい私との駆け引きが5分程続きました。笑

 コースターを二つ買ったことが決め手となり、私が500円を貰うことになりました。店員さん、ありがとうございました。

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14:15)『角川武蔵野ミュージアム』📚に到着。本棚劇場、とても素敵でした。俵万智さんの本もペラペラとめくり、クスクスしていました。一階では、ダリの人生と絵画の紹介していて、ダリの名言が書いてある垂れ幕エリアがめちゃくちゃ面白かったです。

最上階のレストランの白と黒の二色ハンバーグ🍖も美味しかったです。

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19:00)群馬県の伊勢崎にある『hotel Y9 伊勢崎』🏨に宿泊。すごく綺麗だし、軽食として冷凍食品が一袋無料でもらえるというナイスなhotelでした。コインランドリーで、服の洗濯・乾燥が出来て嬉しかったです。

 

【4日目】

7:00)チェックアウト。移動開始です。

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8:45)『草津温泉(湯畑)』♨️に到着。硫黄の匂いがしましたが、強くはない印象でした。お土産も購入。散策していると、『光泉寺』⛩️を発見。しっかりと御朱印📝も貰いました。

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9:40)『西の河原公園』⛲️を散策。湯気の立ち上る公園っていいですよね。

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10:30)『鬼押し出し園』🗻に到着。3月半ばでも標高の高いところは雪が積もっていて、綺麗でした。園内の『観世音』⛩️にも参拝して御朱印📝をいただきました。

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13:40)『宝徳寺』⛩️に参拝。見たかった床もみじは、4月からだったため見れませんでしたが、可愛い地蔵と禅の庭が見れました。御朱印📝もいただきました。

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15:35)『日光東照宮』⛩️に到着。なんとなんと15:30に受付終了だったらしく、本殿は拝めませんでしたが、大きな木々と5重の塔、歴史を感じる鳥居の数々で感動しました。今度は、本殿まで拝みたいです。

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16:25)『華厳の滝』🌊を見てきました。この滝は、中禅湖からやってきた水で出来ています。なんとも神秘的な景色で、自然が更に好きになりました。

 帰りがけ、群馬名物の『すいとん』と川魚のいわめをいただきました。🐟

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19:00)『宇都宮』を散策🚶

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22:00)水戸市の『Smile Hotel』に宿泊🏨このホテルも快適でした。

 

【5日目】

7:30)起床・チェックアウト

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8:15)『大洗磯前神社』に参拝しました⛩️近くに観光名所として有名な『神磯の鳥居』もあり、とても素敵な景色でした🌊

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9:15)『水戸東照宮』に参拝⛩️この神社は、日光東照宮で祀られている徳川家康公を祀っていました。

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9:30)埼玉県の川越駅に向かって移動開始🚗強風で煽られながらも、無事到着しました😮‍💨

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14:10)羽田空港到着✈️トラブルもなく、とてもいい旅になりました。初めての一人旅、天気にも恵まれ、いろんな景色や建物、人の優しさに触れ、自分の価値観を広げることができたと思います。こんなに行動できた自分も褒めてあげたいです。



ここまで読んで頂き、ありがとうございました。次回は本に関するブログを投稿する予定です。次回もお楽しみにお待ちください。

おすすめ習慣ブログ① taira’s present

【おすすめ習慣ブログ①】

 皆さんに、私Taira が実践してみて、とてもオススメしたい習慣があります。

 その一つが『ビジュア・ライゼーション』です。

 多くの成功者が習慣としている『ビジュア・ライゼーション』。もしかしたら、聞いたことがある方、実践している方もいるかも知れません。

 ここでは、『ビジュア・ライゼーション』の科学的な根拠に基づく「効果」、「やり方」を紹介します。1日30秒でもできるものなので、是非覚えて実践してみてください。

 

【はじめに】

 ビジュア・ライゼーションの「効果」、「やり方」を直ぐに知りたい方は、この【はじめに】の部分は読み飛ばして頂いても構いません。

 ここでは、なぜ成功者たちが、〝この習慣を大事にしているか〟をお話ししたいと思います。良ければ熟読して頂き、『ビジュア・ライゼーション』を行う目的を刻み込んで下さい。

 

 私たちの脳には〝RAS(Reticular Activation System)=網様体賦活系〟と呼ばれる機能が備わっています。

 この〝RAS〟の機能を簡単に説明すると、「情報を受け取る際、自分に取って必要ない情報を意識から遮断する」というものです。

 そして、この「自分に取って必要ない情報」の基準を作っているのは、自分自身であり、そして今まで接してきた周りの人達(家族、親友、友達、知り合い等)です。

 もし、【自分は愛されるに値しない人間だ】と思っていたらどうなるでしょうか?

 RASはこの【自分は愛されるに値しない人間だ】という基準に沿って、日々の生活から情報を集めます。

 例えば、失敗や恥、無気力感や抑うつ感といったネガティブな感情を生じさせる多くの情報を意識に上げられる様になります。

 逆に【自分は愛されるに値する人間だ】と思っている人は、多くの成功、感謝、達成感、喜びといったポジティブな情報を意識に上げられます。

 なぜ、この〝RAS〟という機能が脳に備わっているのかには、重要な理由があります。

 脳は、全ての情報を意識に上げてしまうと、情報の多さに脳が耐えられなくなり、脳に深刻なダメージを負ってしまう為です。

 そうならない為に、〝RAS〟が情報を取捨選択して意識に上げているのです。

 そして、〝RAS〟の機能は『ビジュア・ライゼーション』によって作り変えることができます。この事を深く知っていて、実践している人達が、世界的な成功者達なのです。

 

 私の尊敬してやまない自己啓発と自己開発の分野における女性の第一人者、そして国際的なベストセラー作家として知られるメル・ロビンスは『ビジュア・ライゼーション』を行う目的を次のように話しています。

 「自分の考え方が自分を引き留めているの。あなたは目標を立てる能力を持っている。人生を変えるような行動を取ることだってできる。人間関係を断つ能力もあれば、本だって書けるし、Google検索をする事もできる。あなたには変化を起こす力はあるのよ。でも変えない理由はマインド・セットが理由なの。

 つまり、「誰しもが〝変化〟を起こす力を持っているが、〝変化〟を起こすにはマインド・セットが必要だ」という事です。そして、このマインド・セットを身につけているのが成功者達なのです。

 では、ゴールを達成したり、自分の能力を最大限発揮したり、夢を叶える為に必要なマインド・セットをどうしたら手に入れることができるのでしょうか。

 答えは、『ビジュア・ライゼーション』をする です。

 

 少し長くなりましたが、ここまで読んで頂いた方は『ビジュア・ライゼーション』の必要性を学び得ることが出来たと思います。

 この学びを心に刻み、次は「効果」と「やり方」を紹介します。

 

【『ビジュア・ライゼーション』の効果】 

①脳のRASの機能が変化する(ネガティブな思考→ポジティブな思考)

②モチベーションの維持

③想像から経験することができる

 1つずつ、効果を詳しく説明していきます。

 

①脳のRASの機能が変化する(ネガティブな思考→ポジティブな思考)

 『ビジュア・ライゼーション』によって、ポジティブな想像(イメージ)をすることを通して、私たちはポジティブな感情を得ることが出来ます。そして、脳のRASは、そのポジティブな想像や感情に引っ張られ、ポジティブな情報を意識に上げる様になります。

 ポジティブな想像→ポジティブな感情→ポジティブな情報→ポシティブな想像→…

という風に〝正のスパイラル〟や〝RASの変化〟が生まれます。

②モチベーションの維持

 ①で生まれた〝正のスパイラル〟によって、自信や意欲が生まれ、行動に起こし、更に自信や意欲が生まれる様になっていきます。

③想像から経験することができる

 実は、私たちの脳というのは、単純な所があります。

 例えば、過去の嬉しかった出来事や将来の楽しみを〝想像〟する時、私たちは「楽しい」「嬉しい」といったポジティブな〝感情〟が生まれます。

 ここで考えて頂きたいのは〝想像〟で〝感情〟が生じているという問題です。

 普通、感情を生じるのは〝体験〟からでは?と思った人もいると思います。

 ここで、この問題の解決に至る『脳の仕組み』を伝えます。

 それは、『脳は、体験と想像したことの違いが分からない』ということです。

 つまり、人の脳は、『体験だけではなく、想像することでも経験することが出来

る』のです。

 例えば、【ジムで体を鍛えている自分】を想像することで「誇らしい」と感じたり、【ビジネスで商談が上手くいく自分】を想像して、「達成感」を感じたりと、『脳は、想像したことが現実に起きたことだと勘違いして記憶する』のです。

 ここが、とても重要で、記憶したことによって、①の様に〝RAS〟が変化していくということです。

 

【『ビジュア・ライゼーション』のやり方】

⒈目をつぶる。

⒉頭の中で最高な自分がどんな状況にいるか明確に想像する

【ジムで鍛えている自分】【職場でプレゼンが成功して拍手を貰っている自分】【自分を大切にしている自分】【新たな挑戦を始めている自分】

⒊その想像によって生じる感情を〝意識的に〟感じる

「誇らしい」「嬉しい」「素晴らしい」「私って、最高」

 

 以上が『ビジュア・ライゼーション』の紹介でした。私は、朝起きた時に30秒〜60秒程行う様にしています。この習慣を行うに当たって意識して頂きたいのは、自分の気分に左右されずに『ビジュア・ライゼーション』を行うことです。

 誰しも気分が良い時もあれば、優れない時だってあります。ですが、この気分に左右されず、ポジティブな想像(最高な自分)をして下さい。私も、この習慣を始める様になって多くのことに感謝し、多くのことにチャレンジできるようになってきています。

 良ければ、ぜひこの習慣を身につけ、さらなる自己成長に繋げていって頂けたら嬉しいです。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。また次回もお楽しみにお待ちください。

解決は1行。 著者:細田高広

【本の簡単な紹介】

 本書は、コピーライターが培ってきた『1行の解決力』を読者にも身につけてもらうべく、25の技術を紹介してあります。有名なキャッチコピーが例として取り上げられており、「なるほど!こんな技術があるのか!」と驚きと感動のある一冊です。

【本に出会ったきっかけ】

 文章力や伝える力というのは、人生において〝得する力〟だと思います。というのも、人は社会的な生き物であるため、相手に対して自分の気持ちや考え方を伝える場面が多々あります。そういった時に、文章力や伝える力が高い人ほど、人間関係は上手くいきますし、多くの仕事でも生かすことが出来ます。

 つまり、文章力や伝える力が高い人ほど、人生がうまくいくのです。と思った私は、文章力や伝える力を高める為に、本書を手に取りました。

【こんな人におすすめ】

 文章力・伝える力を高めたい人、キャッチコピーの技術を知りたい人、言語能力を高めたい人、営業職の人

 

《ここからは、本書で私なりに大事だなと感じた部分を引用しながら紹介します》

  • 1行の解決力を生み出す基本は、「つまり…」に続く一言で、伝えたいことの核心をまとめること

 よく文章の中に、「つまり…」という文が入っていますよね。この「つまり…」の1行には、前文の伝えたい内容がわかりやすく言い換えられて書かれています。

 例えば、

「海外の会社から、本日中に商品の輸送をお願いされた時は、どうしたらいいかわかりませんでしたが、同僚からの助言・協力により、無事商品の輸送完了しました。つまり、今回の成果は、皆様のご尽力のお陰です。

 といった感じです。

 1行の解決力というのは、一言・1行で物事の本質を伝える力なのです。

 では、ここからは1行の解決力を身につける術を共に学んでいきましょう。

  • 最強エピソード法 →  1行で物語る

 わかりやすい説明には、〝イメージできる言葉〟が使われています。下の【最強エピソード法】を活用した例を用いて説明しますね。

【例】

 私の長所は、真面目な所です。

      ↓

   夏休みの宿題は、休みの初日で終わらせるタイプです。

 

 さて、【例】の2つの文、どちらの内容も〝真面目〟であることがわかります。ですが、どちらの方が、より〝真面目〟な感じがするでしょうか?

 きっと、後者「夏休みの宿題は、休みの初日で終わらせるタイプです」の文だと思います。というのも、後者の文は〝イメージできる言葉〟になっているからです。〝イメージできる言葉〟というのは、いわば具体的な言葉なのです。前者は「抽象的な文」なのに対して、後者は「具体的な文」になっているため、伝わりやすいのは〝後者の文〟となる訳です。

 この【最強エピソード法】は、おすすめの伝え方ですので、是非機会があれば使ってみてください。この技術を使った企業のキャッチコピーも載せておきますね。

「目が悪いだけなのに、先輩には、目つきが悪いと言われる。」

 ーハートアップー

「ハミガキできず、人が死ぬ。この国の話です。」

 ーオーラルピースー

  • 矛盾語法 →  矛盾を組み合わせて新たな言葉をつくる

  ー解決は1行。ー

 新しいアイディアとは、今有るアイディアの組み合わせによって生まれます。これは、新しい言葉も同様です。

例えば、

「コスト」+「パフォーマンス」=「コスパ(コストパフォーマンス)」

「筋肉」+「トレーニング」=「筋トレ(筋肉トレーニング)」   となります。

 【矛盾語法】は、この言葉の組み合わせに〝意外性〟を取り入れ『AなのにB』という文を作る方法です。すごく面白い言葉を作ることが可能になるので、是非使ってみてください。

【例】

 ご近所なのに留学と同じ効果がある

    ↓

 駅前留学

  ー英会話のAEONー

「無印なのに良品」

 ー無印良品

「水を食べよう」

 ーポカリスエットゼリーー

  • 比較法 →  比べることで、メッセージの解像度を上げる

 比較することの良さは、「明確さ」「発見」「優先順位」が生まれることです。順番に説明していきますね。

「明確さ」

 例えば、会社の連携感を高める為に『チームになろう』というメッセージを伝えたいとします。

 そこで、社員達に『チームになろう』と言うのと、【比較法】を用いて『組織より、チームになろう』と言うのでは、後者の方が『チーム』への解像度が高まります。

 つまり、比較法を用いることで、言葉の解像度を上げる=具体的な表現につながるということです。

【例】

 『ユーザーの目線で考える』

      ↓

 『プロ目線より、ユーザー目線で考える』 

「発見」

 比較することで、意外な発見をすることがあります。誰しもが、比較することで『当たり前』だと思っていたことが、『当たり前』ではないということに気づく場面があります。

 私の場合だと、『綺麗な水が飲めること』です。私は、以前フィリピンに留学したことがあり、約1ヶ月間という短い期間ではありましたが、色々な気づき・学びを得ることが出来ました。

 その中の一つが『綺麗な水が飲めること』は当たり前ではない。ということです。日本では、蛇口から出てくる水(水道水)は大抵飲める水です。それに、蛇口から出てくる水で洗面台が黄ばんだりしません。

 では、フィリピンはどうでしょうか。実は、フィリピンの場合だと蛇口から出てくる水(水道水)は飲めません。もし仮に飲んでしまうと腹痛と下痢に襲われます。なぜでしょうか。

 理由は、フィリピンの蛇口から出てくる水は、〝浄化されていない水〟だからです。

 ここで知っておいて欲しいのは、実は、水道水が飲める国は〝日本を含め世界でたった12カ国〟(国土交通省「2021年版 日本の水資源の現況」)しかないということ。

 比較をすると、こういった発見が生まれてきます。

【例】

 日本の水道水は飲むことができる

      ↓

 水道水が飲める国が少ないが、日本の水道水は飲むことができる

「優先順位」

 比較することは、効果的な指示に繋がります。理由は、「優先順位」が生まれ、何から手を付けていいかが分かるためです。Face book(フェイス・ブック)のCEOマーク・ザッカーバーグの言葉を紹介します。

 「完璧を目指すより、まず終わらせろ(Done is better than perfect.)」

   ーFace book マーク・ザッカーバーグ

 「まず終わらせろ」というメッセージに「完璧を目指すより、」という比較表現が用いられていることで、よりメッセージの大切さ・重要度が伝わってきますね。

 つまり、メッセージの大切さ・重要度が伝わる=優先順位が生まれる ということです。

  • 0→1ではなく、100→1

  ー解決は1行。ー

 最後に、本書で特に心に残った〝質を高める一言〟を紹介します。

 私たちは、〝0→1を生み出す〟為に、色々な知識・技能を学んだり、長い時間をかけて思案します。そこで、覚えていて欲しいのは『最初から正解に辿り着くことは、ほとんどない』

ということ。誰しもが、たくさんの挑戦と失敗をして、成功に辿り着きます。

 これは、文章や言葉も同じで「とにかく書き続ける」「思いつく限りの言葉や考え方を出す」ことで〝最良の一言〟が見つかるのです。

 つまり。何かを成し遂げたり、何かを生み出し得たりする人程、「たくさんの行動(100)から成果(1)を出す」のです。

 何かに行き詰まった時こそ、〝行動してみる〟を意識してみてください。

 以上が、私が本書で特に大事だなと感じたことです。ここでは紹介しきれなかった数多くの『1行の解決力』が本書で詳しく紹介されています。「文章力を上げたい人」「相手を惹きつけるような言葉を生み出したい人」は是非、本書を手に取ってみてください。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。また次回もお楽しみにお待ちください。

伝え方が9割 著者:佐々木圭一

【本の簡単な紹介】

 本書は、『人の心に届く伝え方』学ぶことができる一冊です。そして、不可能に見えることも言葉の力で解決できるようになる技術について数多く紹介してあります。

【本と出会ったきっかけ】

 私は、どちらかというと『伝える』というのが苦手です。今までも、伝え方が悪いのが原因で、誤解を生んだり、良くない結果・印象になるということが多々ありました。

「心が込もっていれば、相手には伝わる」という言葉があります。この言葉を否定するつもりはないですが、この考え方は「相手頼みの考え方」と思っています。私は、よくこの考え方を大事にしていたばかりか、『伝え方』を学ぶことから逃げ、相手頼みの伝え方ばかりしてきました。

 しかし、社会人になり『伝え方』の重要性を身を持って思い知りました。そこで、コミュニケーションにとって必要な『伝え方』を学びたいと思い、本書を手に取りました。

【こんな人におすすめ】

 伝え方の技術を学びたい人、文章力を高めたい人、営業職の人、相手に何かを伝えたい人

 

《ここからは、本書で私なりに大事だなと感じた部分を引用しながら紹介します》

  • 「強いコトバ」をつくる5つの技術

①サプライズ法

②ギャップ法

③赤裸々法

④リピート法

⑤クライマックス法

  ー伝え方が9割ー

 まず一つずつ紹介していきますね。

①サプライズ法 →  人を惹きつける

「サプライズ」があると、人はドキドキします。かくいう私もサプライズには弱いです。

 例えば、プレゼントを貰うにしても、事前に連絡があったプレゼントよりも急に渡されたプレゼントの方が感動度合いも変わってきますよね。(事前に連絡があった方がいい人もいます。)

 他にも、企業による新車の発表の際も、車には布がかかっています。これは、ホコリがつかないようにしているのではなく、サプライズ感を高くしたいからですよね。

 サプライズがあると、人は注目します。つまり、『サプライズ法』で、人に興味・関心を持ってもらえる話や文章をつくることが出来るのです。

【サプライズ法】

「(語尾に)!」「びっくり、〜」「そうだ、〜」「ほら、〜」「実は、〜」「凄い、〜」「信じられない、〜」「あ、〜」 など

【例】

 今日はいい天気 →  今日はいい天気!

         →  びっくり、今日はいい天気。

         →  実は、今日はいい天気。

         →  信じられない、今日はいい天気

         →  あ、今日はいい天気

 相手の心を動かしたいときは、『サプライズ法』を使って感想を伝えてみましょう。

②ギャップ法 →  感動させるコトバにはギャップがある

 ここで、ギャップ法で作られている名言を紹介します。

「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!!」

  ー踊る大捜査線 青島俊作

「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ」

  ーニーム・アームストロングアポロ11号 船長ー

「お前の為にチームがあるんじゃねえ、チームの為にお前がいるんだ!!」

  ーSLUM DANK 安西先生

 感動をつくるには、ただ伝えたいことを言い放つのではなく、伝えたい内容にギャップをつくる必要があります。そのためには次の3つを意識してみてください。

【ギャップ法】

⒈最も伝えたい内容・コトバを決める

⒉伝えたい内容・コトバの正反対のワードを考え、前半に持ってくる

⒊前半と後半が繋がるように、調整をする(間にコトバを自由に入れる)

【例】

 私は味方です。

⒈味方

⒉敵

⒊⬜︎⬜︎敵⬜︎⬜︎私は味方です。

 誰もが敵になっても私は味方です。

 こんな感じで『ギャップ法』でコトバを作ってみましょう。伝えたいコトバが、より相手に響きますよ。そして、締めとしてバラク・オバマアメリカ合衆国44代大統領)さんの就任時の名言も例として紹介しておきますね。

【例】

 これは、あなたの勝利だ

⒈あなたの勝利

⒉私の勝利

⒊⬜︎⬜︎私の勝利⬜︎⬜︎あなたの勝利だ

 これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。

③赤裸々法 →  コトバに体温を感じさせ、時には詩人のようなニュアンスを作り出す

 赤裸々とは、「体に何もつけていないこと、丸裸」という意味の言葉です。

 『赤裸々法』とは、その名の通り、自分の感覚を曝け出し、コトバに乗せる方法です。

「眠気で重いまぶたをゆっくり持ち上げた瞬間、眼球が飛び出るかと思うくらい衝撃を受けた」

 ー夢を叶えるゾウ 水野敬也

「息を切らしてさ 駆け抜けた道を」

 ー終わりなきたび Mr.Children-

 上のコトバにも、〝感覚〟が入っていますよね。赤裸々法は、〝感覚〟を伝えたいコトバに乗せることで、よりコトバの具体的なイメージを伝えることが出来ます。

【赤裸々法】

⒈最も伝えたい内容・コトバを決める

⒉自分の体の反応・感覚をコトバにする(赤裸々ワード)

⒊赤裸々ワードを伝えたいコトバの前に持ってくる

【例】

 あなたが好き

⒈あなたが好き

⒉唇が震えている

⒊唇が震えている。あなたが好き。

 どうでしょうか。緊張感やコトバの本気度が鮮明に伝わってきます。つまり、『赤裸々法』で作ったコトバは、〝生命力あふれるコトバ〟になるのです。

④リピート法 →  繰り返すことで、記憶に残す

 何か単語や忘れたくないコトバを覚える際、何度も書き出したり、繰り返し口に出してみたりしますよね。この行動を一言で表すとしたら『復習』です。『復習』とは、〝繰り返す(リピート)〟ことで記憶に残す方法です。

 これは、自分だけでなく相手にも有効な方法となります。つまり、伝えたいコトバを〝繰り返す〟ことで、相手の記憶に残すことができるのです。

「君の前前前世から僕は〜♪」

 ーRADWIMPS 前前前世

「女々しくて 女々しくて 女々しくて辛いよ〜♪」

 ーゴールデンボンバー 女々しくてー

 『リピート法』をつくるのは簡単です。方法は、次の通りです。

【リピート法】

⒈最も伝えたい内容・コトバを決める

⒉繰り返す

【例】

 人民のための政治

⒈人民

⒉人民の、人民による、人民のための政治 

     ーエイブラハム・リンカーンアメリカ合衆国16代大統領)ー

⑤クライマックス法 →  相手の集中スイッチを入れる

 人の集中力は、個人差もありますが、おおよそ「20分程度」とされています。誰しもが、集中力が途切れる瞬間がありますし、眠くなってしまう時があります。これは、生理的に仕方がないことです。

 しかし、どうしても〝伝えたいコトバ〟を、相手の集中が切れている時、眠気が襲っている時に言い放っても、相手はきっとその〝伝えたいコトバ〟をキャッチし切れないでしょう。

 では、そういった時にはどうしたらいいのか?

 『クライマックス法』を使いましょう。

 『クライマックス法』は相手の途切れかけた集中力を戻し、再度、注目してもらうことができる技術です。以下で紹介するコトバを使って、クライマックス法を使ったコトバをつくってみましょう。

【クライマックス法】

 「これだけは覚えていてほしいのですが、〜」「ここだけの話ですが、〜」「他では話さないのですが、〜」「これだけは、忘れないでください、〜」「3つのコツがあります、一つ目は〜」

【例】

 私はカレーが好きです →  ここだけの話ですが、私はカレーが好きです

            →  他では話さないのですが、私はカレーが好きです

 以上が、私が本書で特に大事だなと感じたことです。本書では、他にも多くの伝え方の技術を紹介しています。気になった方は、是非本書を手に取ってみてください。共に『人の心に届く伝え方』を身に付けていきましょう。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。また次回もお楽しみにお待ちください。

「学ぶ力」の鍛え方 著者:相馬亨

【本の簡単な紹介】

 本書は、子どもの学ぶ力、教師の学ぶ力の鍛え方について紹介している一冊です。また、本当に成果のあるものは何かを洗い出し、自分の指導を見つめ直すことの大切さについて学ぶことが出来ます。

【本と出会ったきっかけ】

 私は、小学校教員です。これからの時代は、今よりも多くの新しいものに溢れ、グローバル化が進み、溢れんばかりの情報の中で生きていくことになります。そのことを踏まえた時、誰もが必要になってくるのが『学ぶ力』だと思います。いかに、自分で物事に対して考え、それを言動に起こすことができるか。これが出来なければ、きっと正しいのかもわからない情報に踊らされ、損をすることになります。

 そこで、私が子どもたちに最も身につけさせたい力である『学ぶ力』についての鍛え方を知りたいと思い、本書を手に取りました。

【こんな人におすすめ】

 教育に関わる仕事をしている人、子育てについて学びたい人

 

《ここからは、本書で私なりに大事だなと感じた部分を引用しながら紹介します》

  • 「自分たちが成長すること」を学級を形成する中心軸に据えていて、それが子どもたちの間で共有されていれば、仮にトラブルが表面化したとしても、ボヤ程度で鎮火することができる。

         ー「学ぶ力」の鍛え方ー

 学校生活には、必ずといっていいほど「子ども同士のトラブル」が付きものです。子どもは、まだ自己主張の仕方や対人関係を学ぶ段階の途中なので起こって当然だと思います。

 ですが、この子ども同士のトラブルはなかなかに厄介ですよね。というのも、私も教師として、トラブルを起こした子ども、各々の意見を聴き取り、その上で、話し合いや解決に向かわせたい。しかし、なかなか上手くいかない。というのを経験してきたからです。

 では、どうすれば「子ども同士のトラブル」を解決できるでしょうか?

 絶対的な方法ではありませんが、とても効果的な方法があります。

 それは、『自分たちが成長すること』を子ども達の中に常に意識させることです。2つのイメージを使って説明していきますね。

 ①クラスメイトと仲良くすることは、大事なことである。

 このイメージには、【目的】と【理由】が含まれています。

 【目的】クラスメイトと仲良くすること。

 【理由】大事にすべきことだから。

 この【理由】は、いわば道徳的規範なので、【目的】である「仲良くできた」「仲良く出来なかった」ということは、善悪や正誤といった価値判断に置き換わります。

 つまり、「クラスメイトと仲良く出来なかった」は「悪いこと」、「間違っていること」となってしまう訳です。

 では、二つ目のイメージはどうでしょう。

 ②クラスメイトと仲良くすることは、自分自身の成長につながる。

 このイメージには【目的】と【手段】が含まれています。

 【目的】自分を成長させること

 【手段】クラスメイトと仲良くすることによって。

 このイメージでは、「クラスメイトと仲良くする」が【目的】から【手段】となり、「大事にすべきだから」という【理由】がなくなります(価値判断を必要としなくなる)。そして、「自分を成長させること」が【目的】となります。

 ①と②の違いは、①の【目的】は他律的になりやすいのに対し、②の【目的】は自律的になりやすいということです。

 ①の価値観のもとで、クラスメイトと仲良く出来ない状況が続いたとしたら、子どもの思考はどうなるのでしょうか?おそらく次のような段階を踏んでいくと推測します。

 〝先生や親にバレたら怒られる〟

       ↓

 〝そんなのイヤだ〟

       ↓

 〝じゃあ、黙っていよう〟

       ↓

 〝それに、○○さんだって悪い(自分だけが悪い訳じゃない)〟

       ↓

 〝むしろ、グズグズしていた○○さんの方が悪い〟

 子どもたちは、このような思考の段階を踏み、自らを正当化していきます。そのため、いくら教師や大人が説論しても、子どもは内心では納得しない(そうしたいと思っても、出来なくなっている)のです。

 これは、反抗心ではなく、自己防衛意識です。この「悪い」「間違っている」といった道徳的な価値判断が子どもの言動を縛ってしまっているのです。

 では、②だとどうでしょうか?

 〝このままでは自分は成長出来ない〟

       ↓

 〝でも、○○さんとは仲良く出来ないかもしれない〟

       ↓

 〝どうすればいい?〟

       ↓

 〝だれか(たとえば、先生や親)に相談してみる?〟

 ②のイメージをしっかりと子どもが持つことが出来ている状態ならば、悪い状況になっていても萎縮することなく、課題解決への意欲につながる可能性が期待できるのです。というのも、何らかの意思決定を行う際に、善悪や正誤の価値判断をする必要がないためです。つまり、子どもの言動を縛る道徳的価値判断を関与させていないため、子どもは自ら課題解決に向かう可能性が高くなるのです。

 自律的な考えで、子ども同士のトラブルを解決できれば、根本的な問題解決ができ、何より『成長』繋げる大きな成果となることでしょう。また、「自分を律する考え方」が身につき、学ぶ力に必要な「自己判断力」の向上にも繋がっていきます。

  • 目標設定シートの活用で子ども達の〝自分を信じる力〟を鍛える

   ー「学ぶ力」の鍛え方ー

 『目標(ゴール)』は、人が成長する、前に進むために必要なものです。というのも、『目標(ゴール)』があることで、自分がどこに進んでいけばいいかの迷いや不安が無くなり、目標に近づくことで〝自信〟が身についてくからです。そして、〝自信〟は前に進む力の手助けをしてくれます。『目標(ゴール)』は、何をするにしても大切なのです。

 では、『目標(ゴール)』をどのように設定するか?

 本書では、目標設定シートを活用していて、「いつまでに何を目指したいのか」「そのために日々何をするのか」を子ども達に書かせる方法が紹介されていました。

 ここでは、私が目標設定シートを活用してみた例を載せておきますね。

 原本ではないので正確ではないですが、イメージはこんな感じです笑

 参考になれば、幸いです。

  • 80対20の法則(パレードの法則)

   ー「学ぶ力」の鍛え方ー

 80対20の法則(パレードの法則)とは、「全体の仕事の中で成果を上げている80%は、全体の原因のうちわずか20%によって生み出される」という法則です。

 この法則を意識することで次のメリットを得ることが出来ます。

  • 成果の高い仕事・方法がわかる
  • 時間的な余裕が生まれる(成果の薄い仕事をしないため)
  • 仕事の質が高くなる    

 この法則によるメリットを得るためには、〝C(チェック)〟がとても重要です。今一度、自分の仕事・方法を書き出し、〝C(チェック)〟を行い、成果の高い仕事・方法を把握してみてください。そして、その仕事・方法に力を注ぐようにしてみましょう。それだけで、仕事の効率が高くなりますよ。

 

 以上が、私が本書で特に大事だなと感じたことです。本書の中には、ここでは紹介しきれていない「学ぶ力」の鍛え方や、自己成長につながる考え方・方法が具体的かつ詳しく紹介されています。教育に関わる方や子育てに興味のある方は、是非一度手に取ってみてほしいです。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。また次回もお楽しみにお待ちください。

リーダーの仮面 著者:安藤広大

【本の簡単な紹介】

 本書は、リーダーの役割を果たすための仮面の必要性と5つのポイントについて学べる一冊です。カリスマ性、人間的魅力がなくてもリーダーとして立ち振る舞うことのできるポイントが分かりやすく紹介されています。

【本と出会ったきっかけ】

 私は、小学校教員です。まだまだ若手ですが、いつか時が来たら中間管理職になるような職業です。また、教師というのは職業の特性上、リーダーとしての立ち振る舞いも必要となってきます。そこで、リーダーとして何を知っていて、どんな考えを持っていることが必要なのかを学びたくて本書を手に取りました。

【こんな人におすすめ】

 リーダーになりたい人、中間管理職の役割を担っている人、リーダーの考え方を知りたい人

 

《ここからは、本書で私なりに大事だなと感じた部分を引用しながら紹介します》

  • リーダーに必要な『5つ』
  1. ルール →  場の空気ではなく、言語化されたルールを作る
  2. 位置 → 対等ではなく、上下の立場からコミュニケーションする
  3. 利益 →  人間的魅力ではなく、利益の有無で人を動かす
  4. 結果 →  プロセスを評価するのではなく、結果だけを見る
  5. 成長 →  目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ

        ーリーダーの仮面ー

 リーダーの仕事には、一つの大きなゴールがあります。それは、『部下を成長させ、チームの成果を最大化させること』です。

 そのためには、リーダーとメンバーの間に〝いい緊張感〟がある必要があります。理由としては、なあなあな関係・対等な関係では、部下は成長しないためです。

 部下の成長に必要なのは、リーダーからのポイントを押さえた声かけやルール設定、評価です。

 上述したことを踏まえつつ、リーダーに必要な『5つ』を簡潔に紹介していきます。

⒈ルール →  場の空気ではなく、言語化されたルールを作る

 皆さんは、「ルール」にどんなイメージがあるでしょうか?恐らく、ネガティブなイメージを持っていると思います。なぜなら、「ルール」は行動に対して制限・縛りを作るものであり、不自由な印象だからです。

 ですが、実際の「ルール」の意味は逆です。ルールがあるから、人は安心して生活できますし、自由になれるのです。

 例えば、国には法律があり、道には道路交通法があります。だからこそ、安全にビジネスをしたり、安全に道を歩くことが出来ます。

 「ルール」が無い場所では、どうでしょうか?皆さんは、赤信号で安心して道を渡れるでしょうか?銀行にお金を預けることができるでしょうか?

 赤信号を渡れば、車に轢かれます。銀行にお金を預ければ、そのお金は戻ってきません。

 以上から、「ルール」がいかに必要かが分かります。そして、リーダーとして1つ目にすべき事は「ルール設定」なのです。

 ルールには、『行動のルール』と『姿勢のルール』の二つがあります。

 『行動のルール』とは、「1日に10件以上営業周りをする」「会社に1000万円の利益をもたらす」といった設定した目標に連動したルールのことです。これを守れる場合・守れない場合で部下を評価をします。

 『姿勢のルール』とは、できる・できないが存在しない。つまり、やろうと思えば誰でも守ることができるルールです。「挨拶をしましょう」「会議には遅れず参加しましょう」などが当てはまります。『姿勢のルール』を守らせることで、組織に仲間意識が生まれます。

 

⒉位置 →  対等ではなく、上下の立場からコミュニケーションする

 リーダーは、部下に平等に接することが重要です。そこで覚えていてほしい「平等」と「対等」の違いについて説明します。

 例えば、あなたが、部下に対して仕事を任せたいとします。この時、部下と「対等」な言い方をしてみるとこうなります。

 「時間がある時で構わないので、資料をまとめておいてくれない?」

 「やりたくなかったら断ってくれていいんだけど、この仕事できるかな?」

 このような対等な言い方では、2つの問題が生まれます。

 1つ目は、決定権が部下にあること。

 2つ目は、責任の所在が曖昧なこと。

 特に、2つ目は大きな問題です。というのも、本来であれば、指示に対しての実行責任が部下にあり、実行の結果責任は上司にあるからです。「対等」な言い方は、部下に決めさせる言い方なので、部下に全責任を押し付けることになってしまうのです。これでは、リーダーとしての役割を果たしているとは言えませんね。

 なので、リーダーは〝指示を言い切る〟ということを徹底して行いましょう。

⒊利益 →  人間的魅力ではなく、利益の有無で人を動かす

 人間の行動には、必ずきっかけがあります。「楽しいから動く」「気持ちがいいから動く」「安心するから動く」…などなど。

 さまざまなきっかけがありますが、突き詰めると共通する1つが見えてきます。

 それが『自分にとって利益があるかどうか』です。人は、意識的にも無意識的にも、自分にとって価値があるか、何か得るものがあるのかどうかを基準にして行動を起こします。本来、人間とはそういう生き物です。

 逆に、利益が減ることには、「恐怖」を感じます。利益が減ると思えば、減らないように工夫したり行動したりします。

 利益の大切さは分かりました。では、どのような利益で人を動かすのか?

 答えは、一つです。『成長』という利益で人を動かすのです。

 『成長』こそ、個人も会社も追い求める利益であり、永続的に利益を得続けることが可能です。

 例えば、個人(常に忙しくしている部下)と会社(売り上げを上げたい管理職)がいるとします。個人の求める利益としては、「休む時間がほしい」、会社の求める利益としては「もっと顧客数を増やしたい」となります。

 ここで、個人と会社の利益は、合致していないことが分かります。どちらかの利益を優先するならば、もう一方の利益を見込めません。この状態を〝利益相反〟といいます。

 会社としては、〝利益相反〟する利益を与え続けることは不可能です。では、どうするか?

 『成長』という〝利益相反〟しない利益を与え続けることならできます。そうすることで、個人は成長し、もちろん仕事を終えるスピードも早くなるため、求める利益「休む時間がほしい」ということにも繋がっていく訳です。また、個人が成長することは、会社の成長(売り上げがあがる)ということにも繋がっていきます。

 つまり、人を動かすためには『成長』という利益が最も効果的で最良なものなのです。

⒋結果 →  プロセスを評価するのではなく、結果だけを見る

 ここで、はじめに抑えておきたい前提があります。

 『褒めてば伸びるは子育て論理』ということ。あくまでも、仕事と勉強は本質的に違うということです。

 例えば、「勉強したって仕方がない」と思っている子供を勉強に向かわせる方法としては、プロセスを褒めることが大事です。というのも、学校の勉強には、明確な報酬や成果がないからです。

 しかし、仕事には給料やボーナスといった目に見えた報酬や成果があります。

 仕事でもプロセスに評価をおくと次のような問題が生まれます。

  • 評価される基準が曖昧になる
  • 残業アピールが増える
  • プロセスの段階による「期待させる報告」が蔓延る 

 これでは、仕事の質も下がりますし、成果を出している人と成果を出していない人の差が生まれないため〝不平等が生じる〟ということです。

 会社のリーダーは、『プロセス評価・管理するのではなく、結果を評価・管理する』ことが重要なのです。

⒌成長 →  目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ

 自分の成長方法は知っていると思いますが、部下の成長方法は知っていますか?

 リーダーに求めらめるのは、自身の成長ではなく部下の成長を促すことです。そこで、覚えていてほしいことは、『まずは、一度行動させる』ということ。

 人というのは、知識を増やすだけでは本質的な変化(成長)は生まれません。知識+行動によってのみ、人は変化(成長)するのです。

 たくさんの自己啓発本を読んでいても、実際得た知識・考え方を活用しながら行動しなければ、その知識・考え方の〝本質〟を知ることが出来ないということです。

 そこで、部下には『まず一回やらせてみる』ということを徹底させましょう。しかし、ある部下は、「なぜ私なんですか?」といった説明を求めてくることもあります。最も多いパターンとしては、「まだやったことのない仕事について、やる意味を求められる」ことです。これは、仕事のハードルの高さを恐れている状態です。

 そんな時、リーダーが果たすべき役割は『目の前の恐怖から、未来の成長していない恐怖に目を向けさせること』です。そして次のような声かけで勇気づけましょう。

 「まずは一度、やってみてください。やってみれば、見えてくるものは必ずあります。」

 「あなたが実際にやってみて、もし失敗したとしても、それは上司である私の責任になります。だから思い切ってやってみてください。」

 

 以上が、私が本書で特に大事だなと感じたことです。本書の中には、紹介しきれていないリーダーの仮面を被る必要性や5つのポイントを詳しく説明しています。「部下との関わり方について学びたい」「リーダーに必要なものを知りたい」という方は、是非、一度手に取ってみて下さい。部下を育てるための考え方・関わり方について多く学ぶことができると思います。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。また次回もお楽しみにお待ちください。

 

数値化の鬼 著者:安藤広大

【本の簡単な紹介】

 本書は、成長に必要な『数字』を使いこなすことの大切さについて学べる本です。そして「仕事ができる人」「急成長する人」の持っているモノサシを手にいれ、自己管理能力を高めることができる一冊になります。

【本と出会ったきっかけ】

 以前の私は、具体的な目標を立てずに闇雲に努力するだけでした。ですが、闇雲な努力はゴールが見えないため、相当意思力の高い人でなければ続けることが出来ません。私も勿論、意思力の高い人間ではないため、中途半端にいつも終わっていました。そんな自分を変えたいと思い手に取ったのが本書となります。

【こんな人におすすめ】

 自己成長したい人、客観的な見方・考え方ができるようになりたい人、説得力のある文章・話がしたい人、仕事ができるようになりたい人

 

《ここからは、本書で私なりに大事だなと感じた部分を引用しながら紹介します》

  • 『数字』とは、誰が見ても分かる『客観的事実』

  ー数値化の鬼ー

 『数字』とは、なんでしょうか?

 数字とは、誰もが共通して認識・理解ができるモノ(事実)です。つまり、曖昧な表現を持つ言葉とは違い、具体的な事象を表すモノが『数字』なのです。

 例えば、あなたの母親が、あなたにこんな事を言ったとします。

「仏壇に備えるりんごを、いくつか買ってきて」

さて、あなたは、りんごを何個買えばいいでしょうか?答えは、1個?2個? 

もうお分かりですね。

そう。答えは〝わからない〟です。

では、〝わからない〟となる理由はなんでしょうか?

もう気づいている方もいるかもしれませんね。その理由は、〝『数字』が入っていないため〟です。

 言葉には偉大な力がありますが、限界もあります。ここで、その限界が分かる事例を紹介します。

【言葉だけの目標】

 次のベンチプレス重量の目標は、今の重量から少し重い重量にしよう。

【言葉+『数字』の目標】

 次の ベンチプレス重量の目標は、今の『102.5キロ』から『110キロ』にしよう。

上の事例からも分かるように、【言葉だけの目標】よりも、【言葉+『数字』の目標】の方が明確な基準が分かるため、どこまで頑張ればいいかのゴールが見える状態です。

 つまり、何が言いたいかというと、言葉だけでは曖昧な目標設定や伝え方しかできませんが、『数字』を含めることで「具体性」「明確な基準」を作りだすことが出来ます。

 そして「具体性」「明確な基準」があると、誰もが分かるゴール(目標)や話が出来るようになります。

 言葉の中に数字を含めることは、目標やコミュニケーションの質を高めます。また、目標設定に数字を含めることで、行動への迷いが無くなり、努力に対する継続力がグンと高くなりますよ。

(例)英語力を上げる→TOEIC で800点とる

   販売力と企画力を強化する→売り上げを15%アップさせる

  • 成果を出すには「変数」を見つけろ。そして、「定数」は、さっさと諦める。

  ー数値化の鬼ー

 成果を出すには、「変数」に対してアプローチ(行動)していくことが重要です。これは、仕事ができる人が大事にしている考え方でもあります。

 ここでいう「変数」とは、〝変えられる事象〟を指しています。「定数」は〝変えられない事象〟のことです。

 例えば、学校には席次(学校内の成績順を表したもの)がありますよね。

 今、あなたが学生だとして、得意教科・苦手な教科があるとします。では、得意教科・苦手な教科のどちらを中心に勉強した方が、席次が上がる可能性が高いでしょうか?

 ここで、『仕事ができる人』『急成長する人』は、臆することなく苦手な教科を中心に勉強します。というのも、得意教科の勉強での点数アップより苦手な教科の勉強による点数アップの方が大きい可能性が高いことを知っているからです。

 つまり、努力の方向も大事だということです。一番変化する可能性の大きいものからアプローチ(行動)すると、成果も出やすくなりますよ。

  • 目標を達成するための「目標のための目標(KPI)」を作る

  ー数値化の鬼ー

 目標を達成するためには「目標のための目標(KPI)」を作ることが、目標達成のキー(鍵)となってきます。

 ちなみに、KPIはK(Key)P(Performance)I(Indicator)の略称です。

 KPIとは、いわば目標を細分化したものです。

 例えば、「来年留学したいから英語を話せるようになりたい」という目標があったとします。この目標に必要な能力を列挙してみましょう。

  • 英単語を覚える
  • 英文法を覚える
  • 発音を覚える

 このように、目標達成のためには、列挙した3つの目標を達成する必要があります。

 これが、「目標のための目標(KPI)です。」

 また、このKPIも『数字』を含めることで、よりゴールを明確にし、行動力・継続力を高めることが出来ます。

  • 英単語を覚える→英単語を『1日10個覚える』
  • 英文法を覚える→英文法を『1日3個覚える』
  • 発音を覚える→英会話教室に週2回通う

 

 以上が、私が本書で特に大事だなと感じたことです。本書には、他にも数多くの『数字』を活用する大切さや方法を紹介しています。「自己成長したい」「具体性のある話をしたい」という方は、是非、本書を手に取ってみて下さい。ともに『数値化の鬼』を目指していきましょう。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。また次回もお楽しみにお待ちください。